一石二鳥 2016 1 9

 今週は、北朝鮮の「水爆実験」というニュースが、
大きく報道されましたが、
現実には、北朝鮮に水爆実験を行う技術はないと思います。
 しかしながら、国内向けと海外向けに、
「水爆実験を行った」と発表して国威発揚を行い、
軍事的には、原子爆弾の小型化の実験を行ったという可能性があります。
 つまり、弾道ミサイルに搭載させるために、
核弾頭を小型化するための核実験を着実にこなしているということかもしれません。
 こういう厳しい現実を目前にして、韓国国内でも、
「わが国でも、自衛のために核兵器を開発すべきだ」という意見が出ています。
 次に、これもニュースとなっていますが、
サウジアラビアとイランの対立です。
 ただし、サウジアラビアとイランの間には、
ペルシャ湾がありますので、
この湾が緩衝地帯となるでしょう。
 両国には、戦車を運んで上陸作戦を敢行する強襲揚陸艦がありませんので、
ペルシャ湾が緩衝地帯となるでしょう。
 もちろん、イランには、ペルシャ湾を超える弾道ミサイルがありますが、
さすがに、イスラム教の聖地に弾道ミサイルを打ち込むわけにはいかないでしょう。
 しかしながら、こうした緊張は、イランにとっては、
「中東における大国は、サウジアラビアとイランである。
そして、イランはサウジアラビアと並び立つものである」という国威発揚にもなる上に、
着実にシーア派の陣地を広げる効果があるでしょう。

幻の東京オリンピック 2014 7 26

 2017年8月11日、北朝鮮から発射された、
20キロトンの核ミサイルが、
赤坂にある全日空ホテルの上空600mで爆発した。
 国民保護警報が鳴り始めてから、わずか1分後だった。
車で移動中の首相も防衛大臣も即死だった。
連絡が取れたのは、環境大臣だけだった。
 東京都民の余命は、オリンピック招致に成功してから、たったの4年だった。
あの感動から4年後、未来は、突然、途絶えてしまった。
 最高高度300kmから放物線を描いて落下する核弾頭を含む再突入体は、
速度をぐんぐんと増し、音速の8倍となって大気圏に突入してきた。
 市谷にいた部隊は、天空から高速で落下してくる10個の再突入体へ向けて、
16発の迎撃ミサイルを、次々に発射した。
 しかし、もととも個々の命中率が10%以下と低い上に、
敵の弾道ミサイルが近距離から発射されているために、
迎撃の時間が極端に限られていること、
さらに多数のおとりの再突入体のために、
自衛隊の迎撃は失敗に終わった。
(参考文献 「東京に弾道ミサイル」  高田 純)

 「こんな形で、遷都が実現してしまうとは、悲しい」
大阪都知事の橋爪悟は、嘆く。
「僕の夢は、東京都と競うことだったのに」
 ニュースでは、東京23区があった地域は、
強い放射線のため、50年間立ち入り禁止となったと伝えている。
 さて、こんな未来が待ち受けているとしたら、
あなたは、どうしますか。
 東京オリンピックは、2020年開催です。
しかし、それまでには、確実に、
北朝鮮は、核弾頭ミサイルを完成させるでしょう。
 アメリカに助けてもらいますか。
しかし、アメリカまで届く核弾頭ミサイルを北朝鮮が完成させると、
つまり、大陸間弾頭ミサイルが完成してしまうと、
アメリカは、参戦を躊躇するでしょう。
 世界において、核拡散が進めば進むほど、
アメリカは、一国平和主義になっていくでしょう。
 今のところ、北朝鮮は、平静心を保っていますが、
いつまで、その平静心が続くか、誰も予想できないでしょう。
理性が狂気に変わる時。


































































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